ふるさと納税で日本を元気に!~笠間市~
フルーツのような華やかな香りの大吟醸! 爽やかな味わいとまろやかなのどごしはクセになります。
笹目宗兵衛商店の『二波山松緑 大吟醸』
原料の米は兵庫県産 山田錦を使用し米の6割を削り4割の米で造りあげます。大吟醸と呼べるのは、原料の米を芯まで磨きあげ丁寧に麹を造ることから始まります。
笠間稲荷神社の大鳥居の目の前に店を構える『笹目宗兵衛商店』は、笠間藩主 牧野家の醸造元でした。
明治6年(1873年)に藩主より『二波山松の緑の色たけく よろずよかけてなお榮ゆらん』の歌と共に経営をゆずられ【二波山 松緑】の銘柄を賜りました。
※二波山とは茨城県の名峰筑波山と加波山を意味しています。
二波山松緑は、日本三大稲荷の一つである笠間稲荷神社の御神酒として、代々奉納しています。
笹目宗兵衛商店について詳しくは…
高さ約10メートルで、門前通りに面した参道入り口にそびえる。同神社伝統の落ち着いた朱色「笠間朱色」に塗られています。※笠間朱色は笠間稲荷神社拝殿の色でえんじ色に近い落ち着いた朱色です。
笠間市は関東地方の北東部、茨城県の中部に位置し、 古くから日本三大稲荷に数えられる笠間稲荷神社があります。生命の根源を司る「いのち」の根の神として「農業・工業・商業・水産業」…など、あらゆる殖産興業の守護神として人々の生活すべてに御神徳を授けてくれる神様です。初詣には県内外からの参拝客で大変賑わいます。
笠間稲荷神社は震災で、国重要文化財の本殿などが被災しました。大鳥居は2010年10月の小規模地震などで一部崩壊したため震災前に撤去されていましたが、2016年10月に完成しました。笠間市は御影石の産地であることから門前通りもアスファルトではなく石畳にし、商店街も「笠間朱色」を取り入れるなど笠間稲荷神社と統一感のある落ち着いた雰囲気です。
笠間稲荷神社の大鳥居の真正面に店を構える「笹目宗兵衛商店」は、笠間稲荷神社の御神酒を奉納している老舗の酒蔵です。笹目宗兵衛商店の中庭は休憩所として開放され、地酒の試飲や手づくり甘酒を飲みながらゆっくりとくつろげる場所として人気のスポットになっています。
笹目宗兵衛商店 6代目当主 笹目信次郎氏
創業 明治6年 6代目の笹目信次郎氏に酒造りについてお話を聞いてみました。
■笹目宗兵衛商店さんでは杜氏さんがお酒を造っているんですか?
>平成13年までは杜氏さんを呼んでいたのですが、高齢化のため平成14年からは自社で作っています。私も大学を卒業後、醸造試験場で基礎知識を学びその後地元に戻り杜氏さんに10年程色々教えてもらっていました。下働きですね。機械の洗浄や米を洗うとかとにかく最初は洗い物からするのが見習の仕事ですからね。それが今活かされていると思っています。
■社長さんの息子さんでも下働きですか?
>酒造りに関しては杜氏さんが一番!杜氏は自分の持っている技術のなかで一番の物を作るというプライドを持って酒造りをしてくれているんです。社長は経営なので、どれだけの量を造り売るかということ。
蔵人の味の再現、もともとある酒に踏襲することも大切なことですが今の時代に合う味の酒を造りたいと思っていますが、毎年原料の米の出来(水分含有量など…)が違うので中々調整が難しいんですよ。
■お酒を造る工程はどれも気が抜けないものだと思うのですが、その中でも一番気を遣うところはどんなところですか?
>そうですね。どの工程も気を抜くことができませんが、麹を作る段階が一番大切ですね。麹が良くないと美味しい酒はできません。糖化という作業をしないと美味しいものはできません。温度管理にも気を付けなければなりません。菌の繁殖の仕方によっても美味しい味の酒にはならないんです。
■酒造りのやりがいや嬉しいことはどんなところですか?
>自分で納得のいくものができた時と試飲していただいたお客様に「美味しい」と言って頂いた時は、嬉しいですし良かったと思います。
■お酒造りとは別に中庭を通り抜けや休憩できるイスがあり参拝された方々にも人気だと思いますが!
>笠間稲荷神社内では休憩する場所がないです。私共は昔からお稲荷さんとは、ご縁があるので少しでもご参拝の方にご利用していただければと場所を提供しています。
…と、静かに丁寧にお話をしていただきました。
釜場
ここはお米を蒸かす場所です。
上に置かれた四角い甑(こしき)にお米を張り、蒸気が上がってから40分かけて蒸しあげます。
このお米の蒸し上がりがお酒の味を左右するため蒸気の量や時間に細心の注意を払います。
麹づくり
常時30℃~40℃で温度管理をします。
菌の繁殖の仕方で酒の味が左右してしまうので大事な作業の一つです。
仕込み蔵
仕込み蔵には大きなタンクが並んでおり、麹米、掛け米、酵母、仕込み水を段階的に仕込んでゆく、「四段仕込み」という仕込みを行います。
仕込んだ状態のものを「もろみ」といい、「もろみ」の状態を五感と分析によって確かめながら管理して理想のお酒を育てていきます。
仕込み期間は11月中旬から4月上旬です。
店舗脇の門を潜り抜けると中庭は落ち着きのある雰囲気です。裏には大きな駐車場があるので、車の運転をする前にちょっと一息。
長椅子に腰を下ろし甘酒を飲みながら休憩! とても癒されます。
酒蔵のシンボルの【杉玉】
「酒蔵の杉玉」
日本酒は秋口から冬にかけての寒い時期に仕込みが始まり2月から3月にかけて製造していきます。6月にはお酒の出荷が始まり、それを「新酒」と呼びます。その新酒が出荷される時期に酒蔵では「蒼々とした緑色の杉玉」が軒先に吊り下げられます。緑色だった杉玉は徐々に茶色の杉玉になっていきます。茶色になっても外すことが無いのは、「お酒が熟成され美味しくなっていますよ」と、お客様にお知らせするという意味があるそうです。日本酒にゆかりのある杉玉は酒蔵のシンボルであり、歴史や文化と風情を感じます。
二波山松緑 大吟醸
内容:720ml×1本