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ふるさと納税で日本を元気に!~笠間市~

【蒲公英窯 井上英基】陶芸家「井上英基」作 碧彩壺(桐箱付き) 他【笠間市 ふるさと納税】

陶芸家・井上英基さんが釉薬で表現する鮮やかな情景

提供:笠間市ふるさと納税

ふるさと納税の返礼品

「碧彩壺」

※井上英基さんの作品は全て「限定1点」になります。

第23回日本陶芸展大賞 日本を代表する若手陶芸家

古くは江戸時代からの伝統がある陶芸が盛んな街、茨城県笠間市に窯を持つ井上英基さん。

「碧彩釉」(へきさいゆう)という独自の釉薬を使う作品の数々は、季節や自然の風景を色鮮やかに表現しています。

2008年に日本現代工芸美術展で新人賞。

2015年には実力日本一の陶芸作家を選ぶ「日本陶芸展」にて大賞となる桂宮賜杯を受賞。

2017年にJR東日本豪華寝台列車「TRAIN SUITE四季島」の湯呑を制作するなど、日本で一番勢いのある若手陶芸家・井上英基さんの作品をふるさと納税の返礼品として全国にお届けします。

過去の返礼品

「碧彩花瓶」

陶芸家としての船出~独自の釉薬を研究する日々

井上さんが陶芸家を志しはじめたのは1988年(当時18歳)の頃。

 

陶芸家を志した井上さんは、日本で基礎を学んだ後、単身渡独。国際陶芸アカデミー会員ドイツの陶芸家ベンドリン・シュタール氏に弟子入りします。

師の釉薬を幾重にも重ね掛ける作品の数々に大きな影響を受け、独自でも釉薬を研究。井上さんの色彩豊かな作品の釉薬はこの時に生まれたのでした。現在は、日本にある原料を使ってその時の釉薬を再現しているそうです。

 

その後、師の逝去に伴い帰国した井上さんは、日々研究を重ねた「碧彩釉」を用いた作品を次々と発表。

2005年の「茨城県芸術祭美術展覧会」での優賞を皮切りに、「日本現代工芸美術展」で新人賞、日本最大の総合美術展覧会「日展」での入選など数々の美術展で注目を浴びていきます。

 

そして2015年、会派や団体にとらわれず実力日本一の陶芸作家を選ぶ「日本陶芸展」にて、初出品ながら大賞・桂宮賜杯を受賞するに至りました。

桂宮賜杯受賞の裏には、父・壽博さんとの素敵なエピソードがあったそうです。

「自身では作品の出来に納得できなかった事もあり、出品する直前に一度父に作品を見てもらいました。その時初めて褒められたんです。『たとえ落選してもこれはお前の代表作になる。』と。」

 

 

 


笠間から世界へ 美術・芸術文化の懸け橋に

現在の井上さんは、意欲的に作品を制作する傍ら、ドイツの展覧会に出品するなど、日本とドイツの文化を結ぶ「茨城県日独文化協会理事」としての一面も持ち合わせています。

また、欧州各国への笠間焼のPR活動に同伴されるなど、笠間市と世界を結ぶ活動にも参加。

 

・国際陶芸アカデミー会員

・日展会友

・一般社団法人 現代工芸美術家協会本会員

・茨城県芸術祭美術展覧会会員

・茨城工芸会事務局長

・水戸美術家連盟理事

 

など、たくさんの肩書きを持ち、日本に留まらず世界の美術・芸術文化の発展や振興に貢献されています。

井上さんのこれからの活躍にますます目が離せません。

過去の返礼品

「碧彩花器」

過去の返礼品

「碧彩千紋花器」

井上さんの制作へのこだわり

菊ねり

それでは、井上さんの作品が出来上がるまでをご紹介いたします。

 

【1】完成形を決める

作り始める前にきっちりと色、形、バランスを思い描いてから取り掛かります。

焼き上がった時に思い通りにいかず悔しい事がほとんどらしく、井上さんのストイックな性格と相まって、バイタリティーの源なのかもしれません。

 

【2】粘土を練る

作品の大もととなる粘土を練ります。(菊ねり)

 

【3】轆轤(ろくろ)で挽く

その後、轆轤で粘土を挽いていくのですが、ここに井上さんのこだわりが。

轆轤を挽いていると良いものが出来るかどうか感覚でわかるのだと言います。

 

【4】削り

乾燥させている途中、半乾きの時に高台(底の部分)を削ります。

大きな作品は5月から作り始め7~8月に芯まで乾燥させるのだそうです。大きな作品は縁など上部分が先に乾燥してしまう為、湿度が高くゆっくりと乾燥するこの時期を選びます。

 

【5】バリや手垢を取る

手抜きをすると最後にしわ寄せがきてしまうので、どの作業も一つ一つ丁寧に行います。

 

【6】窯で素焼きをする

800℃で素焼きをします。

素焼きをすることで粘土に入っている不純物を取り除きます。

吸水性も高まるので釉薬が素地にのりやすくなります。

 

【7】釉薬をかける

研究を重ねて生み出した独自の釉薬を使います。

塗る厚さとかけ方で大きく変わってしまうのでここでの工程もかなり神経を使うのだそうです。

 

【8】窯で焼く

1280~1300℃で焼きます。

釉薬の種類やグラデーション、陶器・磁器によって温度を変えるそうです。

温度の調整にはコツが必要で、窯の余熱も考慮して火を止めなければいけません。夏と冬では大きく違うといいます。

 

【9】"完成"または"釉薬を重ねがけ"

作品によってはさらに釉薬を重ねがけし、窯で焼きます。完成まで【7】~【8】の工程を繰り返します。

 

井上英基(いのうえひでき)さんの制作風景

井上さんの作品への想い

最後に、井上さんから今後の取り組みについてお話をいただきました。

「今のスタンスを変えずに釉薬で自然の風景や模様を表現していけたらと思っています。今は緑色の作品が代表作になっていますが、他にも色々な色が出せるのでどんどん新しいものに挑戦していきたいです。同じものを作り続けるのも一つかと思いますが、私の思う作家とは、評価がどうであれ新しいものに挑戦し、勉強・研究していかないといけないと思っています。」

 

返礼品を選んでいただいた寄附者様へ

「景色や風景をテーマに作品を作っているので、作品を見てくれた方が『昔行った〇〇の海の色に似ているなぁ、〇〇の景色を思い出すなぁ。』など、素敵な思い出を呼び起こすきっかけになれたらうれしく思います。手に取っていただいた方がどんな思いで選んでいただいたのか、ぜひ感想を聞かせていただきたいです。」


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