まいぷれセレクション
いいところを探したら7つもありました!
「茨城県の笠間市」と言っても何? どんなところなの? という人が多いでしょう。
強いて言えば笠間焼を思い出す人がいるぐらいでしょうか?
しかし、笠間にはいろいろいいところがたくさんあるんですよ!
そんな笠間のいいところから7つ!
題して「まいぷれセレクション! 笠間の7大ブランド教えます!」。
知らなかった人も知っている人も、「行ってみたい!」と思わせる笠間のいいところをまいぷれ読者のあなたにだけ教えちゃいます。
作品:福野道隆
関東では栃木県の益子焼と並んで焼き物の名産地として有名な笠間焼!
たぶん、茨城県の笠間を知っている人の大半が、「笠間といえば笠間焼」を思い浮かべるのではないでしょうか?
笠間焼は江戸時代中期の安永年間(1770年代)から作られ始めた、歴史ある焼き物の産地です。
しかし、もっとも大きな特徴は比較的新しい陶芸家が集まり、自由な発想で作られた作品が多いというところでしょう。
その理由は江戸期から戦前までの笠間焼が芸術的価値よりも民間の需要を満たす陶芸として「特徴がないのが特徴」と言われるほど、実用本位の作陶がされていたことにあります。
そのため「守るべき伝統」など存在しなかった笠間焼には、太平洋戦争後、その伝統にとらわれない気風を求めて全国から個性的な陶芸作家が集まったのです。
そして、彼らが自由な発想で作った個性的な陶芸作品は、笠間、いや全国の陶芸界に新風を巻き起こし、笠間焼の新たな歴史を作っていきました。
今でも300人もの作陶家たちが集まっている笠間焼では、伝統や作風にとらわれない個性豊かな陶器が、実用的な皿や徳利などから、芸術的なオブジェまで幅広く作られています。
伝統や歴史などがないために、逆にいわば陶芸界の最先端を行く窯業産地となっている笠間焼きの魅力を感じてください!
やはり「笠間といえば笠間焼」と言われるのも、むべなるかな、です。
作品:外山亜基雄
作品:澤田勇人
作品:由良利枝子
撮影協力:ギャラリー桜
笠間という街は、水戸藩の支藩である宍戸藩の城下町であるとともに、笠間稲荷の門前町として栄えた歴史ある街です。
そんな笠間の中心となっている笠間稲荷はなんと飛鳥時代の651年(白雉2年)に創建されたという古い由緒を持つ稲荷神社なのです。
日本三大稲荷の一つとして親しまれている笠間稲荷神社ですが、この由緒がどれほどすごい事かといえば、稲荷信仰の総本山として知られる京都の伏見稲荷神社の創建が708年~715年(和銅年間)ということを考えれば、それ以前に創建されたということになります。
もしかすると稲荷信仰以前からあった神社なのかもしれません。
このように、大化の改新から間もない飛鳥時代に創建された、日本でも有数の古い神社である笠間稲荷は、「三大稲荷神社」という以前に、日本有数の古神社として見たほうが良いという、日本の宗教史でも重要な存在なのです。
もちろん、その境内も江戸時代に笠間藩主が拡充し新築したので、実に見事な神殿建築となっています。
笠間に行ったら、まず笠間稲荷に詣でておくというのは、セオリーですね!
笠間稲荷神社
電話:0296-73-0001
アクセス:東京方面から常磐自動車道→北関東自動車道友部IC下車、国道355号経由約15分
郡山方面から磐越自動車道→栃木都賀JCT→北関東自動車道友部IC下車、
国道355号経由約15分
または、北関東自動車道笠間西IC下車、国道50号(水戸方面)経由約15分
いわき方面から常磐自動車道→水戸IC下車、国道50号線経由約20分
日本でも有数の古い歴史を持つ笠間稲荷神社の門前町である笠間の名物料理は、もちろんいなり寿司!
と言っても笠間のいなり寿司は一味違います。
「笠間いなり寿司」として、笠間の名物料理として売出し中の笠間いなりは、「そば」や「くるみ」や「舞茸」になど、山間部の笠間らしい食材を使った、ちょっと変わり種のいなり寿司なのです。
もちろん、それ以外にもいろいろな種類のいなり寿司を出してくれる店が多数あり、角煮やカレーが入ったいなり寿司などもあります。
笠間に行ったら、他ではちょっと食べられない変わった「笠間いなり寿司」を食べて、いなり寿司の新しい世界に目覚めるというのはアリですね!
いなり工房 ISAGO
つの国や
きむらや
笠間にある愛宕山は、天狗の伝説が残る地として有名です。
筑波山や加波山と並んで天狗の修行場であった愛宕山には、最初に十三人の天狗が住んで羽団扇を持って雲に乗り、病人を治療したり、天変地異を予知したりしていたという伝説があるのです。
天狗は様々な修験者たちの象徴でもされていますが、笠間の愛宕山は古くから修験者の修行場として有名だったことがわかります。
そんな修験者たちは笠間に降りてきて、さまざまな力で人々を救ってきたのでしょう。
そのせいか、笠間には天狗にまつわる日本でも有数の奇祭があったりします。
笠間には「悪態まつり」という罵声の飛び交う祭りがあり、白装束で天狗の格好をした13人の天狗が、16ヶ所の祠へにお供え物を運んでいきます。それを人々が、「ばかやろう!」とか「おいてけ!」とか罵声を浴びせながら、お供え物を奪い合うという、ちょっとめずらしいお祭りがあるのです。
めでたい祭りの日に威勢のいい罵声が飛び交うおかしな祭りですが、それだけ笠間には天狗というのは、親しまれた存在なのでしょうね!
笠間の大きな名物であり産物が、日本一の品質を誇る「稲田御影石」です。
その品質の良さは全国的に有名で、東京駅や最高裁判所などなど全国の建造物に高級品として稲田御影石が使われています。
分類的には雲母や長石、石英の三種の鉱物が強固に結晶してできた白色系の花崗岩で、江戸時代から採掘され続けていました。
その採石場は東西約20キロメートル、南北約10キロメートルの通称石切山脈と呼ばれる広大な地域ですが、その景観も見ごたえある巨大空間になっています。
もしかしたらあなたのそばにある立派な石像建築が稲田御影石かも?
そんな日本で有数の石材、そして採石場はぜひとも笠間に行ったら見学して置きたい壮観かつ豪華な雰囲気のある名物なのです!
実は今、笠間のキャンプがアツイ!
というのも、笠間は茨城の平野のど真ん中にある山地なので、山のキャンプ場にもかかわらず、なんと太平洋や霞ヶ浦が見えるという山と海の両方が満喫できるキャンプ場となっているのです。
そのため今笠間には、多くのキャンプ場やロッジが整備されており、キャンプ客の誘致が盛んに行われています。ということは、施設もキレイで新しいということです。
全国でも、ここまで好条件の揃っているキャンプ場は少ない上に、まだまだ知名度が低いため、まさに関東の首都圏から一番近いキャンプ場として、少しずつキャンパーたちの注目を集めているのが笠間なのです。
愛宕山のロッジやキャンプ場から見渡す、山地ならではの素晴らしい空気と、太平洋さえ見える絶景は、それだけでも「来て良かったー」と思わせることは間違いありません。
もう一度いいます、今、笠間のキャンプがアツイ!
実は笠間は日本一の栗の生産量を誇っているのです!
栗の生産量日本一が茨城県で、なかでも笠間市は、栽培面積一位を誇るのです。まさに日本一の栗の名産地が笠間と言っても過言ではないでしょう。
もちろん量だけでなく質も日本一。
ちょっと他では見られない大粒の栗の実は、味わってみてもホクホクで、濃い味わいがする、まさに日本一の笠間ブランド栗といえるでしょう。
もちろん、笠間には栗羊羹や栗のモンブランなどといった、よくあるスイーツだけではありません、栗おこわやフランス料理など、さまざまな料理が味わえます。
まさにハイグレードな栗をいろんな味覚で味わえるのが笠間だったりします。
ここは一つ奮発して栗のスイーツや栗そのものなどをお土産にいかがでしょうか?
他にも、毎年ゴールデンウィーク期間中に笠間芸術の森公園で開催される陶炎祭(ひまつり)では広い会場に約200人の窯元や陶芸家が出店しています。
飲食店の出店もあるので家族でのんびりとした休日を過ごすのもいいですね!
笠間は「休日を豊かにしてくれる」場所や物がたくさんあります。
一度笠間へ足を運んで探してみてはいかがですか?