こんにちは、まいぷれ笠間編集室です
　
　大河ドラマの『鎌倉殿の13人』が人気ですね。
　実は、「鎌倉殿」と「笠間」が以外にも深い関係にあるのをご存知でしたか？
　
　笠間にある笠間城は、鎌倉時代に「笠間氏」※の笠間時朝（かさまときとも）という武将が建設したものでした。
　(※笠間氏：常陸の国の笠間城を基地としていた武士団)
　
　笠間時朝は鎌倉時代の有力豪族宇都宮氏の養子であり、鎌倉時代に活躍し笠間を領土として与えられ佐白山に笠間城を築いて居城としました。
　鎌倉幕府に出仕し始めると頭角を現し、将軍の公式行事には二十数回も出ているなど、有力な鎌倉御家人であったことがうかがえます。
　笠間は鎌倉殿に直接使えていた御家人ゆかりの地だったというわけですね。
　
　笠間時朝は文化人としても知られており、宇都宮で花開いた宇都宮歌壇の重要人物としても知られています。

　宇都宮に伝わる歌集『宇都宮新和歌集』にも、多くの歌が残されいます。
　時朝の詩集である『前長門守時朝入京田舎打聞集』の写本が、宮内庁にも補完されています。

　笠間は鎌倉時代から文化の先進地帯であり、そんな文化的背景が、後の笠間焼などの文化的な風土を作っていたのかもしれませんね。

　『鎌倉殿の13人』には登場していませんが、笠間時朝は有能な鎌倉殿の御家人であり、当時の重要な文化人でもあったのです。