ふるさと納税で日本を元気に!~笠間市~
米どころ笠間の地元民に親しまれている日本酒です!
「稲の里」と呼ばれる笠間市稲田で、明治元年の創業当時からほぼ変わらない手造りによる酒造りを行っている磯蔵酒造。古くから作られている地元のお米と日本最大の御影石の大地から湧き出る良質の水が、美味しい日本酒を造る源になっています。
ご当地の呼び名をあしらった「稲里」は、お米の旨みを感じられる定番酒として地元のみなさんに親しまれている「笠間の地酒」です。ふるさと納税の返礼品として、このお酒の美味しさを全国のみなさんにも知ってもらいたいです!
一般的なお酒の美味しい飲み方は、まず常温で飲んでみて、おつまみと合わせて物足りないなと思ったら温めて、少しくどいなと思ったら冷やしてみるといいそうです。お酒は温めると味が広がり、冷やすと味が縮こまる性質があるので、もつ煮やアンコウ鍋のような味の濃いものと一緒なら温めて、さっぱりとしたお刺身と一緒なら冷やして飲むと良く合います。
磯蔵酒造としては、飲む人のシチュエーションや人間関係が美味しい飲み方に左右すると考えています。一緒に過ごす人たちとの楽しい時間に合うかどうか、忘れられないほど美味しいお酒になるかどうか、その部分でお手伝いができるように納得のいく味を造り出しています。お酒は生活に潤いを与えてくれる、人と人との潤滑油のようなものです。使い方を間違えずに、その人にとって価値ある時間を作れるのが、本当に美味しいお酒の飲み方です。
磯蔵酒造の酒造りにおいてこだわっていることは、ズバリ「こだわらないこと」です。毎年変わる気候により、原料となるお米は全く同じものではありません。地元のみなさんが納得のいく、昔から続く同じ味を造り出し、進化させていくためには、その都度技法を変えて調整し、自分たちの目指す味を再現していくのです。
お米と水を醗酵させてアルコールを抽出する、これが日本酒造りの大まかな流れです。磯蔵酒造では新米が手に入った10月からお酒造りが始まり、一番早いものは12月に新酒が出来上がります。お米作りの4月の田植えから、翌4月の「新酒を祝う会」までの一年間が日本酒造りの期間とも言えます。
それでは、新米を仕入れてからの日本酒の製造工程を追ってみましょう!
「ようこそ磯蔵酒造へ」と迎えてくれる暖簾。
まずは石透水でお米を洗うところから始まります。お米の状態に合わせて何秒で洗うのか、杜氏(とうじ)が見極めて指示を出します。洗う水の温度、水の管理も重要です。
大きな釜を使ってお米を蒸し(炊き)ます。
蒸したお米をサウナのような部屋に持って来て、2つの菌をお米に植え付けて醗酵させます。1つ目は麹菌。お米のでんぷんを糖分に変えていきます。
2つ目は酵母菌。麹の糖分を食べて繁殖するときにアルコールと炭酸ガスを発生させ、酒母を造ります。
一定期間育てて安定してきたら、酒母をタンクに入れてお酒にしていきます。酵母菌の状況を見て、麹を足したり、蒸したお米を入れたり、水を入れたり、暑いときは冷まして、寒いときは温めたり、毎年同じ味を造るために、赤ちゃんを育てるように気を配ります。
なるべくお酒の側にいてあげて、菌に合わせた生活をするため、スタッフは10月後半から4月頭まで、半年間家に帰らないそうです。
しぼりの工程を経て出来た日本酒を貯蔵タンクに入れて、味に丸みやふくらみを持たせます。
完成した日本酒を瓶に詰めて商品の出来上がり。4月後半には手塩にかけて育てた新酒が出揃います。
明治元年から150年続く磯蔵酒造の5代目・磯貴太さんに、伝統を継ぐ日本酒造りについてお話を伺いました。
今から23年前(1995年)に私は、長年続く家業を受け継ぎました。毎年違うお米や気候の中で、いかに地元のみなさんが納得のいく同じ味が造れるかを目指し、余計なことにこだわらずに手作業で取り組んでいます。現代はブランディングやマーケティングなど「こだわり」を売る時代ですが、普通によい味を造って、身近な人たちに楽しんでもらうのは当たり前のことだと思っています。
地元の飲食店に行って、私の側にいる人がうちのお酒を飲んでいて、「しょうがねえな、今日も飲んでやってるよ」なんて言われるときはとても嬉しいものです。私が作っているからこそ飲んでもらい、人とお酒の関係が深まったありがたい言葉。良くも悪くも、自分たちの造ったお酒の評価を目の前でいただけるというのは、何物にも代えがたい喜びです。
4月に開催される「ちょっ蔵 新酒を祝う会」は、地元の人、日本酒好きの人、磯蔵酒造のファンでにぎわいます。
そういった場をもっと増やしたいと思い、我々酒蔵が消費者のみなさんと直接関わりを持つ「ちょっ蔵」というイベントを私の代から始めました。茨城弁で「気軽に」という意味の「ちょっくら」と「直接、蔵」を掛け合わせたネーミングです。4月の「ちょっ蔵 新酒を祝う会」は、うちの蔵でちょっとしたフェスのようなイベントを開催し、大手メーカーではなかなかできないダイレクトな意見交換の場を参加者一同で楽しんでいます。
今後の挑戦としては、もう少しエリアを拡大して「笠間の地酒」から「茨城の地酒」と呼ばれるように、茨城県を代表する日本酒造りに励んでいきます。ふるさと納税の返礼品でうちのお酒を知っていただけたら、ぜひ笠間市に遊びにいらしてください。生産者と会って、その場の空気にふれたら、より美味しく、楽しく感じられるはずです。
代表者(蔵主)の磯 貴太さんを中心に従業員の皆さん。
撮影:森島興一、小泉慶嗣
配送方法……常温
稲里純米 一升
一升×1本
稲里定番出荷五種類揃え 一升×5本
一升×5本