ふるさと納税で日本を元気に!~笠間市~
間接照明として、オブジェとして、お部屋を彩る笠間の竹細工!
神秘的な光と影が映し出される「竹あかり」
茨城県笠間市は古くから陶芸や竹細工などの工芸文化のある街です。八木澤竹工房の八木澤洋志(やぎさわひろし)さんは、伝統的な笠間の竹工芸を広めるため「J-ギャラリー」で竹工芸教室を開き、竹ひごを編んだ花かごなどの作り方を教えています。もちろん、ご自身でも数々の竹細工製品を作り、照明器具の「竹あかり」をふるさと納税の返礼品として全国にお届けしています。
「竹あかり」に明かりを灯せば、竹細工ならではの神秘的な光と影が映し出され、室内の間接照明として、おしゃれなオブジェとして、優雅にお部屋を彩ります。竹細工なので軽く、お好きな場所への移動もラクラク。竹ひごの網目が美しい上品な照明器具はいかがですか。
竹を編んでいる様子
八木澤竹工房では、ふるさと納税の返礼品の「竹あかり」のほか、花かごやバッグ、香炉、ブローチなど、様々な竹細工を作っています。消耗品にならない「使える工芸品」にこだわり、誰でも使いやすく、丈夫で長持ちするように工夫を施しています。例えば、バッグの持ち手が壊れにくいように、結び目や止め方を研究したり、使う人に合わせて網目や寸法などのオーダーにも応えています。
よい竹細工の見分け方は、製品の縁と底を見ることだそうです。その部分がしっかりしていて、骨組みの中心にある力竹(底部分を補強する骨竹)の丈夫なものがよい竹細工と言えます。ちゃんと面取りされて滑らかに仕上がっているかも重要です。使い方は湿度に気をつけて、色を染めたものは直射日光で変色しやすいので日なたには置かないでください。竹細工のバッグを長年使い続けていると手の脂でよい風合いになり、「使える工芸品」としての味が出てくるそうです。
網目がとても細かな作品
美しい竹細工はどのように作られるのか興味がありますよね。ふるさと納税の返礼品の「竹あかり」を例に、その製造工程を追ってみましょう。
八木澤竹工房のアトリエ
「竹あかり」は1個完成するのに1週間かかるそうです。まずは竹をなたで割り、竹ひごの幅を統一して、厚さを決める道具に通します。「竹あかり」を編むのには100本の竹ひごが必要となり、この材料作りに2時間かかるそうです。
竹を割る作業 造る竹細工の大きさに合わせて竹の太さを変えます
次に竹ひごの色を染めます。鍋に染料を入れて、沸騰した液体が煮たってから10分以上竹ひごをつけます。染料の濃さや竹ひごの大きさで染める時間は変わります。
割った竹に色を付ける際に使う鍋
染めた竹ひごを乾かした後、それを編んでいきます。「竹あかり」は編み上がりに2時間くらいかかるそうです。縁を籐でしっかり巻くところは、職人の腕の見せどころです。
竹を編んでいる様子
編み上がったものに漆を塗っていきます。漆が乾くのには3~4日間かかるそうです。
アレルギーの心配のないように漆をしっかり乾かしたら、「竹あかり」の完成です!
伝統的な笠間の竹細工を広める活動をしている八木澤竹工房の八木澤洋志さんにお話を伺いました。
私は栃木県の出身で、祖父や父が竹細工の工房を開いていました。子どもの頃から父の手伝いをするうちに竹細工が好きになり、20歳になって本格的に父に教わってから竹細工歴は20年近くになります。ずっと父と一緒にやっていましたが、今から6~7年前、結婚を機に独立して、笠間の地で自分のアトリエを開くようになりました。
創業当初から竹細工の製造・販売、そして教室を行い、伝統的な笠間の竹工芸を広めるために、地元の「J-ギャラリー」での教室の他、出身地の栃木や群馬にも出向いて竹細工を教えています。竹細工は定年後に始める方が多いのですが、「もっと早くから始めたかった」という声をよく聞きます。若い方から年配の方まで、幅広い年代の方に竹細工のよさを知ってもらうのが私の使命ですね。
八木澤竹工房に展示してある作品
竹細工の楽しいところは、やはり竹ひごを編んで形になり、製品が仕上がったときです。それを10年以上長く使っていただける方がいたら、さらにやりがいや喜びが広がります。これからも使いやすくて丈夫で長持ちする竹細工を作り、個性的になりすぎない程度に自分ならではの作品を極めていきたいです。
笠間は古くから焼き物が盛んで、岩間地方の竹細工も素晴らしい工芸の文化や歴史のある街です。ふるさと納税の返礼品で私の作品にふれて、笠間の工芸品に興味を持ってもらえたら嬉しいですし、それをきっかけにぜひ笠間に足を運んでほしいです。
八木澤竹工房の八木澤洋志さん
竹あかり(輪口編)
照明器具(幅:約19cm×奥行:約19cm×高さ:約17cm)
※LED電球をサービスで一つお付けします。